デリケートゾーントラブルはpHバランスと関係する
女性のみなさん、こんな経験はありますか?
「デリケートゾーンがちょっとかゆい。」
「シャワーの後でも、なんだか変なにおいがする。」
このかゆみやにおいは、あなたのデリケートゾーンのpHバランスが崩れているサインなのです。
こんな経験がある女性はあなただけではないはず。
実は、デリケートゾーンpHバランスが乱れてしまうことは、女性にとってはとてもよくあることです。
pHと聞いて思い出すこと
pHバランスと聞くと、私が学生だった頃の話を思い出します。
理科の先生がいろいろなものの「pHバランス」について話していたんです。
その時私は
「pHバランスなんて、人生の中で使う時がくるのだろうか?」
なんて、考えていたんですね。
今がそのときだって思います。理科の先生、ありがとう!
デリケートゾーンのpHとは?
女性のデリケートゾーンが健康な状態にあるかどうかは、pHバランスによります。
pHバランスが正常な状態でないと、デリケートゾーンのかゆみや乾燥や、カンジタ膣炎や雑菌の繁殖を招いてしまう危険性があるのです。
どちらもできれば避けたいですよね。
実際のところ、女性のpHバランスって、何なのでしょう。
理科の授業でリトマス試験紙で実験したのは覚えている人も多いと思いますが、詳しいことは覚えていないわ、という方に、pHについて簡単にご説明します。
pHというのは、水溶液の酸性・アルカリ性を示す単位です。水溶液が酸性かアルカリ性かというのは、水溶液の中の水素イオンの数で決まるんですね。
1から14の数字で表すのですが、中間の7が中性で、7より小さい数字だと酸性、7より大きいとアルカリ性となります。
女性のpHバランスについて理解するためには、まずは、外陰部についてよく知るべきです。
外陰部というのは、女性の陰部の中でも外に出ている部分全体のことを意味します。この外陰部の正常なpHレベルは、およそ4.7 です。これは、トマトジュースの酸性度に近いですね。
膣は、女性器の内側の部分で、外部から子宮に続いています。この膣の正常なpHレベルは、3.5から4.5で、オレンジジュースとトマトジュースの間くらいの酸性度です。
女性の健康なpHバランスを考えるとき、この外陰部と膣のpHレベルが重要になります。
健康なpHを保つためにできること
では、どのようにすれば女性の身体にとって最良のpHバランスを保つことができるのでしょうか。
女性は何歳であっても、健康的なpHバランスを保つ努力をするべきです。
適切なデリケートゾーンケアを毎日の習慣にすることで、それが可能になります。
正常なpHバランスを保つためには、次のような事をお勧めします。
・水をたくさん飲む
・栄養バランスが整った食生活
・ヨーグルトのような善玉菌を含む食べ物を食べる
・性交時にコンドームを使用する
・マイルドなデリケートゾーン専用製品でデリケートゾーンを洗う
デリケートゾーンを洗うときに、とても重要なことは、
洗浄力が強いものや香料がはいったソープや石鹸を使わない事、です。
これらは、デリケートゾーンのpHバランスを壊してしまいます。
他にも、
・乱れた食生活
・過剰なストレス
・長時間蒸れたり熱がこもった状態(運動した後に長時間汗をかいたままでいるなど)
で、pHバランスが乱れてしまうことがあります。
デリケートゾーンのpHバランスは、女性にとってとても大事。
日頃の心がけで、最適なpHバランスを保ちましょう!